中国では、政治環境の特殊性によって海外SNSを遮断し、中国国内様々なソーシャルメディアサービスが多岐にわたって乱立しています。
その中で、どんなSNSがあって自社マーケティングにどう役立つか、どう運用していけばいいかなど多様な課題も存在しています。
全部やれば?と思いがちですが、それなりにノウハウやリソース不足に直面しますので、限られたリソースを一つに集中投入したほうが効果が出やすくなります。
今回の記事は中国SNSについてまったく知らない方から、すでに運用中の中国SNS担当者にも読んでいただく記事内容となっており、「〇〇が最もうちのビジネスに適している。やっておくべきだな!」と思えるようなヒントが獲得できたら幸いです。
中国SNSを行うには、まずはウェイボー(Weibo・微博)でやりましょうと簡単に結論づけている事業者は少なくありません。
特に日本でSNSをメインのマーケティング手段として運用している会社であれななおさらです。
確かに人口母数で考えると、月間アクティブユーザーは約5億存在し、市場を君臨するプラットフォームで実施するので問題なさそうに思えます。
ただ、行動する前に
・これから中国でマーケティングしていくターゲットユーザーの人物像
・自社商品が売れそうな手段
・各SNSのユーザー属性および運用上の特徴
をいかに把握した上でどのプラットフォームがいいか、もしくは複数のSNSの運用を実施するのが良いか。それらを再度判断してみましょう。
中国SNS市場のトップとして海外の多くの人にも知られています。
それ以外多数のSNSサービスが存在しているものの、「The 中国SNS」といえばウェイボーです。
厳密にいうと、ウェイボーは複数存在していた時期があります。
SinaウェイボーがTencentウェイボーを抑えて中国のソーシャルメディアの王座を奪いました。
Sinaウェイボーは中国の有名人やアイドルを囲い込む戦略を取り、それに続く「綱紅」(ネット上の有名人)たちの影響による要因が大きかったと考えられます。
また、Sinaウェイボーは、そのような有名人のファンを通じて、膨大な数のウェイボーユーザーを獲得しました。
ウェイボーは男女のユーザー数が半々であるが、主にエンターテイメント属性に偏るソーシャルメディアになった今、アクティブユーザーの中では女性の割合の高いとみられています。
ウェイボーは、企業がKOLを活用し、ファン効果を利用してブランドの人気を獲得し、ブランドコミュニケーションを向上させるための最適なプラットフォームの1つです。
男女割合 | 男性:56.3% 女性:43.7% |
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月間アクティブユーザー | 5.3億(2021年時点) |
特徴 | ・ファンエコノミー運用に最適 ・公式の懸賞イベントツールあり ・投稿を多くの人に届けるのにブースト機能付き ・話題の運用 |
SNSの配信仕組み | タイムラインに表示 ・ユーザーのフォローしたアカウント ・性別、趣味、閲覧/検索履歴などアルゴリズムによるサジェスチョン(推薦アカウント) |
外部リンク設置 | 可能 |
どんな企業におすすめ | ・KOLや綱紅を利用する企業 ・定期的に抽選イベントなどを実施する企業 ・ブランディング優先 ・アーティスト企業 |
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もともと中国バイヤーたちや旅行客の間のコミュニティとしてごく一部の人たちしか使っていませんでした。
主に日本の化粧品や欧米のバッグブランド等のコンテンツを投稿したバイヤーたちと商品が欲しいフォロワーたちは最初のコアユーザーとして形成されました。
海外商品と最も相性がよいSNSとなっています。
男女割合 | 男性:9.41% 女性:90.59% |
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月間アクティブユーザー | 1,232万(2021年時点) |
特徴 | ・買い物に特化したSNS ・知名度の低いブランドを育てるSNS ・商品レビューが見られるSNS |
外部リンク設置 | 不可 |
SNSの配信仕組み | タイムラインに表示 ・ユーザーのフォローしたアカウント ・性別、趣味、閲覧/検索履歴などアルゴリズムによるサジェスチョン(推薦アカウント) |
どんな企業におすすめ | ・KOLや綱紅を利用する企業 ・使用体験を最も重視し、レビューに依存しがち ・ブランディング優先 ・アパレル、化粧品など女性関連商品を販売する企業 |
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中国人なら、ほぼ全員利用する国民的インスタントメッセンジャーアプリです。
友達や家族だけではなく仕事やクライアントととのコミュニケーションに使うのも一般的です。
WeChatは様々な面において中国人のライフラインで利用されており、重宝されています。
WeChatユーザーを集客するのに、よく利用されているのは公式アカウントというサービスです。
公式アカウントからフォロワーに定期的に記事を配信することができ、メルマガと似たような位置づけのサービスです。
公式アカウントを作ってミニプログラムと連携してスムーズに商品を販売したり、公式アカウントの記事に外部リンクを貼って外部ECサイトやページに誘導しているなどの使い方は効率よくユーザーにアプローチし、絶大な効果を果たすことができますが。
現時点の公式アカウントの仕組みでも,WeChat外部施策がない限り、WeChat公式アカウントだけではフォローの増加の進み具合が遅いです。
男女割合 | 約50%ずつ |
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月間アクティブユーザー | 12.13億(2021年時点) |
特徴 | ・利用人口が多い ・企業からアプローチは確実にユーザーへ届ける、 開封率が業界随一 ・モーメンツでシェアされることで一定の集客効果がある |
外部リンク設置 | 可能 |
SNSの配信仕組み | ・モーメンツ(友達同士のみの投稿) ・公式アカウント(フォローしたアカウント) |
どんな企業におすすめ | ・WeChatミニプログラムで越境ECを実施する企業 ・コンテンツマーケティングを運用している企業 ・B2B/デジタルコンテンツ商材の販売 ・知識コンテンツの販売 |
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中国人に最もよく使われているインスタントメッセージングツールとして、10億人近くのユーザー規模を持つWeChatは、中国企業における重要なマーケティングメジャーツールになっています。よってWeChat公式アカウントを立ち上げることは、企業がエンドユーザーに対して効率的にリーチするのに大きく役に立っています。WeChat公式アカウントの運用の仕組みやノウハウを理解することで、中国の顧客を獲得する効率性を向上させることができます。そのポイントから見るとWeChatは中国のマーケティングの必需品と言えます。WeChatの公式アカ… 【Wechat公式アカウント運営術その1】運営開始前に知っておくべきピンポイントア… – 中国マーケティングノート Byマルウェブ |
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ジーフは、ヤフー知恵袋と同様のQAサイトならびにオリジナルコンテンツを作成する編集者向けのプラットフォームです。
「自分の知識、経験、洞察をより遠い人に」というブランドミッションのもと、2011年1月に正式にスタートしたSNSです。
2020年時点で、アクティブ会員数は約300万人に達しました。
今回紹介した4つのSNSにおいて最も人口が少ないSNSとはいえ、ほとんど沿岸都市に在住し、収入が高い人たちや学歴が高い生徒たちという側面が無視できません。
知識を獲得するためジーフを使うという特徴があるからこそ、特にB2B商材を知識コンテンツとして提供する業者には向いていると言えます。
男女割合 | 男性:67% 女性:33% |
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月間アクティブユーザー | 300万(2020年時点) |
特徴 | ・B2B/デジタルコンテンツ商材の販売に向き ・知識コンテンツの販売 ・コンテンツマーケティングを運用している企業 ・学生層に効率よくアプローチできる |
外部リンク設置 | 可能(ペナルティを受けないように工夫がいる) |
SNSの配信仕組み | タイムラインに表示 ・ユーザーのフォローしたアカウント ・性別、趣味、閲覧/検索履歴などアルゴリズムによるサジェスチョン(推薦質問と回答) |
どんな企業におすすめ | ・コンテンツマーケティングを運用している企業 ・通信教育/留学/日本語教室 ・B2B/デジタルコンテンツ商材の販売 ・知識コンテンツの販売 |
今回ご紹介した中国SNS4選に一番自社ビジネスにマッチしたSNSはありましたか?
もし運用にお悩みでしたら、こちらからお話を聞かせていただいて、あなたのビジネスにピッタリなSNSおよび運用サポートを提供致します。
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