とりあえず、アカウントを開設して記事を書け。
こんな指示をWeChat公式アカウントの担当者にしていませんか??
今回はWeChat公式アカウントを始められる方向けにアカウントの準備作業~コンテンツ配信するまでの流れと注意点です。
コンテンツを書く前に、事前に準備しておかなければならないことはいっぱいあります。
そのステップを飛ばして、いきなりスタートすると途中で挫折してしまうケースはよくあります。
地道にステップを踏んで一歩一歩実施するのが成功への近道です。
また、WeChat公式アカウントの運営に迷っている方は、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。
【Wechat公式アカウント運営術その1】運営開始前に知っておくべきピンポイントアドバイス
アカウント作成準備編
ツイッターやインスタグラムなどと同じ、どういうアカウントなのかその情報を伝えるための基本情報の設定が必要になります。
概要、ロゴ、カバー写真、一部のSNSでは提供サービス、地域など細かく設定が必要です。
これらの情報がそろってブランドや会社へのイメージが定着されます。
つまり、こういう会社/キャラクターということをユーザーに印象付けることです。
これは一見、数分で終わる仕事であるものの、しっかりやれば数時間かけてもおかしくない最も重要なステップとなります。
商品やサービスの販売ターゲット次第で、すべて変わってしまいます。
ペルソナ設定
WeChat公式アカウントの運営の核はコンテンツマーケティングにあることを以前の記事をご覧になった方なら、わかっていると思います。
コンテンツマーケティングを実施する前にその方向性を決めるべく必ず実施すべきはペルソナ設定です。
すでにターゲットが明確に把握しておけば、この段落を飛ばしても構いません。
ペルソナ設定はマーケティングにおいて決して新しい概念ではありません。
以下あまりご存じない方向けに簡単に説明します。
ペルソナはあなたの商品やサービスを購入しそうな顧客/ユーザーということです。
ペルソナ設定はどういう顧客/ユーザーなのかを性別、年齢、経歴、収入などユーザー属性をつけてまるでいきた人間のように具現化した作業を指しています。
B2Bであれば、企業を相手に商売しているので、業界、規模、年商、エリアからオーナーの属性までさらに複雑に考えられます。
そこまでやるの?会社の勝手な思い込みじゃない?と思われるかもしれません。
会社が運営していく中で、各フェーズを踏まえて成長していきます。
まったく顧客がいない新規の会社であれば、サービスや商品を買ってくれそうな顧客がどういう人なのか仮定し、それに基づいての営業活動やPR活動をしていきます。
そのうち獲得した顧客と設定したペルソナと照り合わることでターゲットが刷新され、より近づけることができます。
ターゲットに近づけることができれば、広告配信やコンテンツは自然によりユーザーの心を刺される内容になってきます。
言い換えれば、どういうターゲットに対して、どういう内容をWeChat公式アカウントから配信していくかイメージを掴むことができるということです。
まとめてみれば、WeChat公式アカウントにおけるペルソナ設定をしておく利点は2つあります。
- 販売ターゲットがわかる
- 読んでくれる記事のテーマを決められる
WeChat公式アカウントイメージを固めよう
ペルソナが決まれば、次はWeChatユーザーにどういうイメージを伝えるかのペルソナを固めます。
あくまで一例にすぎませんが、公式アカウント名を社名やブランド名にしていませんか?
そこに正解なんてありませんが、ペルソナに依存してビジネスよりか、カジュアルよりかを決める必要があります。
そしてペルソナができたとしても、その人がWeChatユーザーであることが大前提です。
WeChatユーザーはただ電話のように友達、家族、同僚、取引先と連絡するだけでなく、情報を集めて楽しめるツールでもあります。
すでに10年ぐらい運営してきたWeChatはその特色をもとに独自の文化を発展させてきているので、コンテンツにある程度のエンターテインメント要素がなければ、閲覧者はつまらないです。
WeChatというプラットフォームからユーザーにアプローチしていくからには、販売意図を薄くして会社に代わった「キャラクター」が要ります。
そしてあらゆる場面でコンテンツ、デザイン、口調、コメント、イベントなどに徹底し、印象をぶれなく定着化させます。
会社名:●●酒類株式会社
販売商品:ワイン
WeChat公式アカウント名:●●ワイン鑑定団
デザイン:鑑定キャラ、鑑定師要素など
好きな異性を口説く時に、相手が好きな話題、好むタイプ、今週あったことなど、とことん情報を集めますよね?
これだけ準備して、結局話し方のギャップがある、話す内容がつまらない人だと思われてしまったら、二度とチャンスが訪れません。
最初から好感を持たせることがいかに大事かを理解していただきたいです。
コンテンツ作成編
「ユーザーがどういうコンテンツを求めるかわからないまま配信していて、フォロワーや閲覧数が伸びない」
「コンテンツをいっぱい見てもらっても結局購入に至らない」
これらはWeChat公式アカウントの運営者が抱えている共通問題でした。
それを解消できるかどうかによってクオリティの高い公式アカウントであるかを判断する境界線と言ってもよいでしょう。
自分が作った記事はすぐにでも10万回の閲覧を得られたいものですね。※記事の閲覧上限は10万回以上になっても10万回のみ表示される仕組み
その目標に近づけるには、コンテンツ作成時に注意すべきことは複数あるので、しっかり押さえましょう。
求めているコンテンツを理解しておく
ユーザーはコンテンツを求めている、というよりかは自身の悩みを解決できる情報を求めています。
ワインを買った人はワイン自身がほしいだけではなく、別種類のお酒を試したい、友達や家族にプレゼントしたい、格好づけたいなど理由が人それぞれです。
すべて自分の悩みを解決するためにお金を使います。
それを深掘りすると、
さまざまなワインを試したい
→美味しいワインを選別する方法がわからない
友達や家族にプレゼントしたい
→コスパの良いワインの選び方がわからない
格好つけたい
→価値のあるワインがわからない
それらの質問を答えられる記事を作ることで自然にユーザーに求められるコンテンツになります。
商材によって答えがまったく異なりますので、ペルソナ設定に合わせてユーザーが悩んでいる部分を解決するソリューションを記事にすればベストです。
その作業は繰り返すことでコンテンツを量産しても決してアイデアが絶えることはありません。
WeChatのSEOも重視
記事を作成してどうやってユーザーに見つかってもらえるかは非常に重要です。
見る人がいなければ、シェアされずに終わります。
内部対策としてWeChatに対して記事のSEOを向上させる記事づくりを心掛ける必要があります。
WeChatインデックスというツールを使ってWeChat内部のキーワードのトレンドが把握することも可能です。
WeChatインデックスは、WeChatユーザーの検索と閲覧した大量のデータを分析した結果に基づいて、当日、7日間、30日間、90日間の「キーワード」のトレンドのインデックス推移を動的に形成できます。
そのキーワードは一定期間中の「熱度」を現します。
つまり、WeChatインデックスを通じてWeChat内でそのキーワードがどのくらい話題になったか、そして人々はどの程度興味を持っているかを推測することができます。
WeChatインデックスの見方
WeChatインデックスはWechat内で確認することができます。
WeChatを開いて上の検索欄から「微信指数」というミニプロぐらいが存在します。
クリックしたらすぐ調べることができます。
基本的にそれを見ながらキーワードを選別してタイトルと小見出しの中に埋め込みますが、現時点ではインデックスされたキーワード数にはほとんど軸キーワードで、ロングテールキーワードを検索しても結果が出てきません。
なのでロングテールキーワードは軸キーワードの指標を見て選別するしかありません。
クリックしたくなる、読みやすい記事にする
前述申し上げた通り、10年間ほど運営してきたWeChatは独自の文化を発展させてきました。
特にWeChat公式アカウントができた頃から運営してきたベテランたちはどういう口調の記事タイトルが一番クリックされやすいか。
記事をクリックしてもらって興味をそそる書き方とは何なのかを模索してきました。
ここはなかなか具体例を紹介することが難しいです。
タイトル、サムネ画像、または記事としての起承転結に対してWeChatユーザーが受け入れやすく、シェアする気持ちにさせる、こだわりのある作法でその結果が左右されます。
コンテンツカレンダーによるWeChat配信管理
どういうターゲットに配信しているのかに対して会社側で情報を集めてペルソナ設定していけば、運営側の担当者にも効率よく伝えることが可能になります。
どのタイミングで何の記事を、どういう風に書くか決まれば、アカウントの成功につながります。
弊社は「コンテンツカレンダー」をメインしたWeChatアカウント運営管理法によって、中国人の受けやすい、バズれる記事の作成代行やアカウント運営代行をしております。
興味のある方なら、こちらをご覧ください。