中国越境EC

[中国越境EC三大サーバー]最適なクラウドサーバーはどれか?

中国越境ECの構築にあたって、クラウドサーバーの利用を検討されている方も多いかと思います。

ここでは各サーバーの比較を行ってみようと思います。

AWS

出典:AWS公式サイト

ECやPrimeVideoなどでお馴染みのAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスがAWS(Amazon Web System)です。2006年開始で同種のサービスでは老舗と言えます。

世界数百万以上、日本国内でも数十万を超える採用例があり、クラウド全体における世界的シェアは33%と首位を占めています。

WEBサーバーを構築するElastic Compute Cloud(EC2)をはじめ、Relational Database Service(RDS)や画像やファイル類のストレージサービスであるAmazon Simple Storage Service(S3)とさまざまなサービスを取り揃えていて、これらを組み合わせることであらゆるニーズに対応できます。

日本での採用例も多いため各種マニュアルや書籍が多く市販されており、初心者からプロの利用にまで対応しています。

利用可能なリージョンは米国や欧州やアジア(日本・韓国・シンガポール)などで、香港リージョンでの利用も可能です。なお、中国リージョンでの使用はICP登記のある中国企業でのアカウント作成が必要となります。

Alibaba cloud

出典:アリババジャパン

B2Bのオンライン・マーケットプレイスであるAlibaba.comや個人向けの天猫、動画配信サービスYoukuなどを手掛ける中国のアリババグループが展開するクラウドコンピューティングサービスがAlibabaCloudです。オリンピックのパートナーにもなっているため、昨年の東京五輪でロゴを目にした方も多いかもしれません。

中国国内では圧倒的なシェアを有するクラウドコンピューティングサービスで、日本へ向けては2016年から同社とソフトバンクの合弁会社であるSBクラウドにより展開されています。

2019年にはアジア発にしてアジア太平洋地域最大のクラウドコンピューティングとして3年連続第1位を獲得しています。世界規模でも、アリババはAmazon・Microsoftに続く世界第3位のIaaSプロバイダーとしても評価されています。

AWSと同様、さまざまなサービスを組み合わせることであらゆるニーズに対応できます。利用可能なリージョンも日本やアメリカだけでなく、中国国内の北京や杭州などを選択できる点がAWSとの大きな違いです。

また、課金体系も従量課金(Pay-as-you-go)と割引の利いた前払い(Subscription)があり、この点はAWSとも同様です。ただAWSが先に前払い分を支払ってからインスタンスを構築するのに対し、AlibabaCloudの場合はインスタンスを作る際に課金体系を選択できる点に違いがあります。

TencentCloud

出典:テンセントジャパン

アプリ収益が世界一など世界最大級のゲーム会社で、アジアの企業で初めて5000億ドルを突破したテンセントが手掛けるクラウドコンピューティングサービスがTencentCloudです。日本では三井物産とテンセント社が共同で展開をしています。

AlibabaCloudと同様中国からの利用も可能ですが、もともとゲームを手がけているということもありサーバーの接続速度は非常に速くなっています。ただ、AlibabaCloudに存在した一部サービスは存在していない(開発途中)のようなので注意が必要です。

一方でライブブロードキャスト・プラットフォームでライブビデオ放送機能にも対応するなど、コンテンツの配信には定評があります。サーバー速度自体もAlibabaCloudに比べると速く、高品質が売りの一つです。

2018年時点での世界シェアは第6位、アジア太平洋市場でも第4位となっています。中国越境ECはもちろん、ライブ配信とも連動したWEBサービスの提供にはおすすめです。

ライブコマースが一層の注目を集めている状況ゆえ、中国向けのECを展開するのであれば、まずTencentCloudを選ぶのがおすすめです。

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