中国越境EC

【2024年】中国越境EC主要プラットフォーム10選

中国越境EC10選

中国向けに越境ECをスタートしたいと考えている日本事業者にとって、どのプラットフォームを選ぶべきかは非常に重要なポイントです。今回は、2024年に注目すべき中国の越境ECプラットフォームを10個紹介します。それぞれのプラットフォームの特徴を詳しく紹介していきます。

1.Tmall(天猫)

天猫

Tmall(天猫)は、Alibabaグループが運営する中国最大の越境ECプラットフォームです。Alibabaグループが運営する中国ECプラットフォームというと、タオバオ(淘宝)も有名ですが、タオバオは個人や小規模な事業者が自由に商品を販売できるマーケットプレイスであるのに対し、Tmall(天猫)は、公式ブランドストアや企業が出店するプラットフォームです。よって、Tmall(天猫)は、高いブランド認知度、品質保証、信頼性が高く評価されています。
例えば、Tmall(天猫)に進出している日本企業としては、ユニクロ(UNIQLO)、資生堂(Shiseido)、無印良品(MUJI)、ソニー(Sony)などがあります。

2.JD(京东)

ジンドン

京東集団が運営するJD(京东)は、Tmall(天猫)に次いで、中国を代表する総合的な越境ECプラットフォームです。2004年に設立されたJDは、当初は電子製品の販売からスタートし、現在では家電製品、ファッション、食品、日用品など、幅広いカテゴリの商品を取り扱っています。
JDの最大の特徴は、自社で物流網を構築し、効率的な配送システムを実現している点です。特に、北京、上海、広州などの大都市では、注文から1時間以内に配達される「京东到家(JD Daojia)」という即日配達サービスが人気です。この迅速な配送システムは、消費者にとって非常に便利で信頼性が高く、高い顧客満足度を誇っています。

3. WeChatミニプログラム

ミニプログラムWeChatミニプログラムは、13億以上の月間アクティブユーザーを持つ中国最大のソーシャルメディアアプリWeChat内で動作する小型アプリです。これにより、ユーザーはWeChat内で商品検索から購入、支払いまでシームレスに行えます。オンラインストアのカスタマイズやクーポン配布など多機能を備え、独自のアプリを開発するより、低コストでの開発と運用が可能です。
さらに、WeChat内で詳細なユーザーデータに基づいたターゲティング広告により、マーケティング戦略の最適化が可能です。これにより、販売効果を最大化できるため、越境ECを成功させるための強力なツールとなります。

なお、弊社ではWeChatのミニプログラムを中心としたエコシステムを活用し、プラットフォーム+決済+物流+集客施策をパッケージにしたサービス「WeChatミニプログラムfor中国越境EC」を展開しております。ご興味ある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

4.Pinduoduo(拼多多)

Pinduoduo

「Pinduoduo (拼多多)」は2015年にサービスを開始したECモールで、共同購入モデルによる低価格購入が特徴で、地方部の低・中所得者をターゲットとしています。
消費者が商品をより安く共同購入するために仲間を募る際に、SNSなどで自然に口コミが拡散されます。よって、出店者は広告費を抑えつつユーザーベースを拡大することができます。

5. レッド (小红书)

レッドレッド (小红书)は、中国版インスタグラムともいわれ、中国の人気SNSプラットフォームであり、特に若い世代の女性ユーザーや海外に関心が高いユーザーが多いです。ユーザーは実際の購入体験を共有し、美容、ファッションなどに関する商品レビューを投稿していくため、このリアルで信頼性の高いコンテンツが、他のユーザーの購買意思決定に大きな影響を与えます。
そして、レッド (小红书)は、EC(電子商取引)機能も統合しており、ユーザーが気に入った商品をそのまま購入できる仕組みを提供しています。よって、越境EC事業者は、レッド (小红书)でブランド認知度を高め、信頼を構築し、購買へ繋げることができる効果的なプラットフォームとなります。

6.ドウイン(Douyin)

ドウイン

ドウインは中国版Tiktokとも言われ、8億以上の月間アクティブユーザーを持つ、ショート動画SNSの大人気プラットフォームです。高度なアルゴリズムにより、ユーザーの興味に基づいたパーソナライズされたコンテンツが提供され、EC機能も備わっているため、ユーザーが動画を見て気に入った商品をそのままシームレスに購入できます。
ショート動画を中心としたプラットフォームであるため、ビジュアルコンテンツを通じた魅力的な商品紹介が可能です。視覚的に訴求力のあるコンテンツは、ユーザーの注意を引きやすく、購買意欲を刺激します。また、インフルエンサーとのコラボレーションにより宣伝効果を高められます。これらの特長により、ドウインは中国市場での越境ECを効果的に推進する強力なツールとなります。

7.Suning.com(苏宁易购)

SuningSuning.com(苏宁易购)は、蘇寧易購グループが運営する総合的なECプラットフォームです。特に家電製品の取り扱いに強みがあります。また、スポーツ用品や母子用品なども多く取り揃えています。
Suningは「オンラインとオフラインの融合」(O2O)戦略を推進しており、全国にあるSuningの実店舗を活用して消費者にシームレスなショッピング体験を提供しています。消費者は、オンラインで注文した商品を近隣のSuning店舗で受け取ったり、店舗で購入した商品を自宅に配送してもらったりすることができます。

8.Vipshop(唯品会)

vipshopVipshop(唯品会)は、フラッシュセール形式を採用した中国ECモールであり、ブランド品や高品質の製品を割引価格で提供しています。「フラッシュセール」とは、消費者に対して毎日限られた時間帯に特定の商品を特価で提供形式であり、唯品会(Vipshop)ではファッション、ビューティーのカテゴリの商品が特に人気です。

 

9.Kaola(考拉海购)

KaolaKaolaは、アリババ傘下の、中国の主要なクロスボーダー電子商取引プラットフォームの一つです。
Kaolaの特徴は、厳格な品質管理と検査体制であり、プラットフォームは、各国のブランドと直接提携し、製品の品質を確保するための独自の検査システムを持っています。これにより、消費者は信頼性が高く、品質が保証された商品を手に入れることができます。

10.Ymatou(洋码头)

Ymatou洋码头(Ymatou)は、中国を拠点とする越境ECプラットフォームで、直接海外から商品を購入できる仕組みが特徴です。2009年に設立された洋码头は、世界中のブランドや小売業者と直接提携し、ファッション、ビューティー、家庭用品、電子機器など幅広いカテゴリーの商品を取り扱っています。
このプラットフォームは、特に海外旅行が難しい状況でも、消費者が現地の商品の購入体験を楽しむことができる点で人気を集めております。具体的には扫货直播というライブ配信イベントが行われ、ホストが海外からリアルタイムで商品を紹介し、視聴者はホストと対話しながら商品を購入し、リアルで直感的なショッピング体験が可能です。

 

まとめ

中国向け越境ECを成功させるためには、適切なプラットフォーム選びが重要です。この記事で紹介した10個のプラットフォームは、それぞれに独自の強みと特徴を持っています。

各プラットフォームの特徴を理解し、自社の製品やビジネスモデルに最適なプラットフォームを選ぶことが、成功への鍵となります。越境ECの市場は急速に成長しており、適切な戦略を持つことで、日本企業もこの大きな市場で成功を収めることができるでしょう。

もし、中国EC市場への進出を検討している場合や、どのプラットフォームが最適か迷っている場合は、ぜひ弊社にお問い合わせください。経験豊富な専門家が、貴社のニーズに最適なプラットフォーム選びと戦略策定をサポートいたします。お問い合わせはこちらからどうぞ。

ABOUT ME
Haraguchi
中国遼寧省瀋陽出身、現在東京在住の中国SNSマーケター。中国在住歴10年以上の視点を用いて、中国SNSを活用した集客、中国ショート動画マーケティングをご提案しています。

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