中国市場にダイレクトにリーチ。マーケティング、EC、SNS運営に関するノウハウ、中国トレンド情報を発信するメディアです

ショッピングモール

【2020年版】中国越境ECは今からでも遅くない、中国事情に基づく越境ECプランとは!?

少子化高齢化に迎えつつある日本社会。近い将来3人に1人が65才以上の高齢者になると言われています。
国民の消費力が低下し、経済発展を向上させる基礎力がなくなっていく日本ですが、最も近いアジアの大国である中国人のインバウンドに対する働きかけや越境ビジネスを企業の将来にかかる重要な一環として再度見直されています。

今から中国向けに越境ECをやっても遅くないのか。
中小企業・小規模事業者でもコストをかけずに実施できるのか。
など、よくある質問に対して中国の最新状況に基づく越境ECプラン2020年版を解説いたします。

越境ECとは

越境ECとは国境を跨いで自社商品/製品/サービスを電子取引つまりネットショップを用いて海外の消費者に購入してもらうビジネスモデルの1つです。

2000年前後電子取引が無かった時代では、国際貿易という選択肢しかなく難易度がハードでした。
インターネットの発達によってその壁が低くなり、インターネット上に店舗さえあれば、世界中の消費者に自社の自社商品/製品/サービスを買ってもらえる新たなチャンスが生まれました。

中国市場の規模

市場の大きさ

14億人にのぼった人口を持つ中国には売れる見込みがあるのでは?と安易に考えられています。
中国ネットユーザー普及率

2020年3月まで中国CNNICの統計データによると、中国のインターネット普及率は64.5%で、成長度合いは少しずつ衰えてきているものの、まだまだ上昇しています。
つまり約9億人ぐらいの人口がインターネットを使っていると考えられます。

まずは年齢別で見てみましょう。
中国ネットユーザー年齢別割合
20代から50代までのユーザーの割合を合計して60%弱。約5.4億人がネットで買い物する主力だと考えて良いでしょう。

年齢の分布に関しては日本と大体同じです。
50代前半まではまだいいですが、50代後半以降はパソコンやスマーフォンを扱いきれない人が多くいるからです。
ECを行う以上、50代以上の人は顧客は少ないのが前提だと思ったほうがいいでしょう。

ネットユーザー消費力

2013年から2019年までのEC実績のグラフを見ていきましょう。
2019年まで中国EC取引実績
インターネット利用ユーザーの成長に伴い、EC利用者とその取引量も右肩上がりです。

2019年の時点では一年で合計6.6兆元の取引がされていることがわかりました。
5.4億人が購買層と考えると1人あたりの平均が年に約12,300元(19万円前後)、月間1,025元(15,990円前後)の買い物をしている計算となります。

商品カテゴリの割合を見ていきましょう。
中国EC商品カテゴリ割合中国EC買い物頻度
1人が複数の商品を購入するので、ネットショッピングに対する需要と傾向を把握できると思います。

日用品・生活用品(40.8%)
化粧品(33.1%)
食品(32.2%)
家庭用品(31.7%)
デジタル製品(28.1%)
ファッション(25.1%)
生鮮食品(18.5%)
マタニティ(14.9%)
サプリメント(12.4%)
アウトドア(11.0%)
その他(5.8%)
カーグッズ(3.9%)
とわかりました。

また、その中で58.4%のネットユーザーは月に複数回の買い物をするデータと照らし合わせるとと、購入頻度が高い日用品や生活用品、化粧品、食品などの消耗品は人気があることがわかります。
競争は激しいですが、比較的売れやすいと言えます。

中国のインターネットの普及はピークになるまで、まだまだ時間がかかりますが、毎年徐々に成長していっていおり、
特に北京、上海などの一流都市を除く二、三流都市でのインターネット基盤の整備に伴って、今より更なる成長を成し遂げるでしょう。

中国越境ECの実施方法

現在越境ECに対して様々な手法がある中で、自社の状況に合わせて、どの手法が一番適しているのか見極めていく必要があります。

以下の表は実施難易度から並べました。
それぞれコスト、集客の効率またそのルートを選んだ場合、将来伸びる可能性があるかのポテンシャルを最大五つ星で表現しました。

実施方法 実施難易度 コスト 集客・ポテンシャル 特徴 社内リソース
現地法人の設立 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ メリット:展開しやすい

デメリット:手続きの煩雑、人件費や税金の負担

中国スタッフが必要か否か
中国大手オンラインショッピングモール出店 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ メリット:サイト流入を確保しやすい

デメリット:参入条件が厳しい、一部中国法人が必須

中国スタッフが必要・運用代行に任せる
自社越境EC ★★ ★★★ ★★☆☆☆ メリット:低コスト且つ簡単に始められる

デメリット:マーケティング施策によるがサイト流入に時間がかかる

中国スタッフが不必要
日本現地越境ECプラットフォーム ★★ ★★★★ ★★ メリット:国内で出品するのみ

デメリット:中国人利用数が少ない、流入が少ない

中国スタッフが不必要
広告代理店 ★★★★ ★★★ メリット:施策によって広告効果が期待できる

デメリット:社内にノウハウを貯蓄できない

中国スタッフが不必要

 

それぞれ見ていきましょう

現地法人の設立

実施方法 実施難易度 コスト 集客・ポテンシャル 特徴 社内リソース
現地法人の設立 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ メリット:展開しやすい

デメリット:手続きの煩雑、人件費や税金の負担

中国スタッフが必要

 

本格的に中国で展開する企業には向いている手法です。
中国の法律や税制を事前に理解しておくには勉強も必要であり、法人設立して銀行口座を開設するためにも中国へ渡航も必須です。

それが難しいと思われる場合は、信用のある法人設立代行業者を探すしかありません。
もちろん、法人設立に必要な資料提出や審査、資本金の納付、オフィスの選定、会計事務所の利用など一連の作業をやってくれる業者がいますが、過去の実績そして中国に支社の規模まで調べておいたほうがいいでしょう。

とにかくわからないままお願いするのがよくありません。
事前に仕組みや流れを一通り理解しておくのがよいでしょう。

資本金に関しては、会社に信用にかかわる部分でもあって、中国の資本金制度の改正によって3万元(47万円前後)で「外商独資法人」にも適応できるようになりますた。
つまり中国人のパートナーがいなくても、日本法人や個人でも中国法人の設立が可能ということです。

ただし法律上では最低で3万元というふうに設けられてはいますが、実際は資本金が多いほど設立が通りやすいのが業界の事情です。

中国法人の場合、中国現地のリソースを海外より簡単に接触できるメリットがあります。

中国現地のこと、ユーザーのことをよく知っている人材を取り入れられる、中国国内でしか使えないマーケティングツール、営業の利便性など利点が溢れます。
スタートラインはそもそも同じではありません、ポテンシャルはすべての手法の中で断トツトップです。

中国大手オンラインショッピングモール出店

実施方法 実施難易度 コスト 集客・ポテンシャル 特徴 社内リソース
中国大手オンラインショッピングモール出店 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ メリット:サイト流入を確保しやすい

デメリット:参入条件が厳しい、一部中国法人が必須

中国スタッフが必要・運用代行に任せる

 

初期のころから流行った手法ではありますが、近年、中国大手オンラインショッピングモールでマーチャントが激増してきたことで、クオリティを優先になってしまいました。
その結果、海外企業からの申し込みは有望企業への招待制に変わり、中国法人がないとモール出店ができない事態になってしまっています。

基本モールに出店するにはモールによっては何万元から何十万元までの年間費用がかかる場合があります。
また、商品が売れる度に手数料としてモールへ2%~3%前後課せられます。

そのような状況下では、中国法人が必須である前提から、現地法人設立+モール出店は一つのセットとして考えたほうがよいでしょう。

日本現地越境ECプラットフォームへ出店・出品

実施方法 実施難易度 コスト 集客・ポテンシャル 特徴 社内リソース
日本現地越境ECプラットフォーム ★★ ★★★★ ★★ メリット:国内で出品するのみ

デメリット:中国人利用数が少ない、流入が少ない

中国スタッフが不必要

手軽で始められるのは日本現地の日本人が運営しているECプラットフォームに出店もしくは出品ですが。
そもそもどれだけ中国ユーザーがそのECプラットフォームを使っているか見極めたほうがいいでしょう。

また、一部大手ECプラットフォームでも、プラットフォーム内マーケティング施策が少ないのがネックになる場合もあります。

広告代理店を探す

実施方法 実施難易度 コスト 集客・ポテンシャル 特徴 社内リソース
広告代理店 ★★★★ ★★★ メリット:施策によって広告効果が期待できる

デメリット:社内にノウハウを構築できない

中国スタッフが不必要

広告代理店を利用するのが主流でした。
広告代理店を使うメリットはやはり即戦力があるということで、ただあくまで予算に対してどれだけの効果のあるかのバランス問題、つまり費用対効果次第です。
広告を止めれば、リピート購入につながりにくいデメリットがあります。

中国ユーザーと市場を知り尽くしているかによって、広告結果が変わってきます。

自社越境EC

実施方法 実施難易度 コスト 集客・ポテンシャル 特徴 社内リソース
自社越境EC ★★ ★★★ ★★☆☆☆ メリット:低コスト且つ簡単に始められる

デメリット:施策によってサイト流入がない期間が長い

中国スタッフが不必要

 

中国進出して会社を作るにはその一歩踏み出せない、海外のモールへの出店も難航状態。
いかに日本にいながら、テストマーケティングの意味合いも含めて中国へものを売れるというと、自社越境ECを構築する選択肢がベストだと考えます。

自社越境ECの課題はおおよそ二つにあります。

  1. 中国越境ECシステムを構築するのが難しい?
  2. 流入をどうやって増やす?

①中国越境ECシステムを構築するのが難しい?

以前でもご紹介したことがありますが、中国グレートファイアウォールというネット検閲システムがあって、海外一部サーバーのIPアドレスを遮断しています。
つまり中国ユーザーかあなたのサイトにアクセスできないことになっています。

自社越境ECサイトを作って結局売上がまったくなくて挫折した理由は大半それです。
弊社が実験を繰り返した結果で考えたソリューションが二つあります。

どちらでも中国から問題なくアクセスできる(サイトが表示されるまで平均5秒~8秒かかる)と実験済みです。

  1. Shopifyによる越境ECサイト
  2. Magento×アリババクラウドによる越境サイト

AWSからアリババクラウドへ移行してみたら驚きの結果が

それぞれ概要をピックアップします。

Shopifyは近年日本で人気が高まりつつある中小規模EC事業向けのASP型ECプラットフォームです。
ドメインだけ用意してShopifyのサーバーを使って基本素人でも1人で作れるように開発されています。

MagentoはASP型ではなくサーバーインストール型のオープンソースです。
中小規模はもちろん大規模ECサイトのよくある、クーポン機能、ポイント機能(エンタープライズ版はデフォルト、オープンソース版はカスタマイズによって実装)、多通貨、多言語、様々な送料体系などカスタマイズが前提で作られています。
ShopifyのEC機能に満足いかない、独自のマーケティング施策がしたい、自社のERPと連携してオペレーションコストを下げたい企業には向いています。

弊社はShopifyおよびMagentoによる中国越境ECサイトを代行しておりますので、詳しくはこちらです。

②流入をどうやって増やすのか

日本にいながら集客できるという前提です。たとえ中国で会社を設立したとしても、それも避けられない課題です。
当メディアでは以前中国越境ECを始める・やっている方に対して助言として以下の記事を作成しました。

併せてご覧頂ければと思います。
[中国での集客方法]中国越境ECを始める・やってる方は見てみるべし

中国ウェブマーケティング代行

ただいま毎月3社のみ初期費用を無料キャンペーンを実施中、中国ECの展開をサポートいたします。

詳しくを見る

0
中国Webマーケティングノート編集担当
この記事を書いた人:ジャン ウェイドン
中国上海出身で2018年に来日、現在福岡在住。 来日前8年間中国マーケティングの仕事に携わり、ウェブマーケティング専門でマーケターとして活躍しています。 中国集客・広告・EC出店をご提案しています。