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日本に来る中国人観光客の”爆買い”が騒がれている中、日本のEC事業者においてもこれをビジネスチャンスと捉え、中国人向けに越境ECを実現させ、中国のマーケットを取り込みたいという声はよく聞きます。本記事では越境ECで利用されることが多く、オープンソースではシェアトップであるMagentoと中国向けに最適化されたECサイトを実現することについて詳しく紹介します。
目次
Magentoはご存知?
1.1 Magentoとは
Magento(マジェント)はAdobeシステムズ社のExperience Cloudのラインナップの一つで、Eコマースの機能を提供するソフトウェアです。
2018年にAdobeシステムズ社が買収し、当時の評価額はなんと約1,900億円。これまで世界No.1シェアのEコマースプラットフォームとして多くのユーザーに利用されています。
日本では最近まで知名度がなかったMagentoですが、越境ECサイトとしての用途に優れていることやAdobeシステムズ社のラインナップに加えられたことで注目を浴びています。
1.2 越境EC向きはMagentoを使うべき会社
越境ECを構築・展開したい会社
Magentoは越境EC向きという観点では、他のプラットフォームより上と言えます。
多言語・多通貨の取り扱いがなされていることも重要で、さらに複数のECサイト機能を用いることで、地域ごとにECサイトを分けるなど、越境ECを運営する際に考えられる様々な要求をカバーできます。
昨今EU諸国のVATやGDPR、中国の税制度法制度、オーストラリアのGSTなど、越境ECの運営に対してもハードルが上がっていますが、そのいずれに対しても速やかに対応していける組織体制及び経験があるプラットフォームを選ぶことも重要ですが、Magentoであれば、解決策を講じることができるという安心感は絶対です。
事業拡大を見越してプラットフォームを選定している会社
ECサイトを運営して年間売上が億クラスまで伸びてくる、または始めから数億円規模の売上を狙っていく場合は、最終的には独自のカスタマイズが必要になります。
ASPやパッケージ型のECサイトを採用する場合は、乗り換えを余儀なくされるため、初めからMagentoを選ぶことがおすすめです。
BtoBでのECサイト運営を考えている会社
Magentoには無料のOpen Source版にも、BtoBの運営に適した機能が含まれているほか、サードパーティベンダーの提供するエクステンション(WordPressのプラグインと同義)を用いることで、BtoBの運営に最適な環境を構築することが可能です。
以下にその例の一部を紹介します。
顧客によって商品価格を変える
購入ロット数によって商品割引を行う
複数の商品を1つの画面から購入可能な画面デザイン
Active Directory等との連係により代理店向けのオンライン販売環境を実現
様々なCRMやERPなどのパッケージシステムとシームレスに連係が可能
なぜ中国市場に進出するか?なぜMagentoを使うか?
2.1 中国の市場状況
中国のネットショッピング利用者は6億人を超えてきており、多くはモバイルでアクセスしています。そのため、電子決済の普及で購入機会が多く、かつ、比較的所得が多いユーザ層が増えてきています。
引用元:第47次《中国互联网络发展状况统计报告》(全文)
2.2 Magentoが中国に進出するメリット
ECサイトをつくる上で海外での浸透率が高い『Magento』。世界No.1シェアを誇る「Magento」は、25万ものECサイトで利用されているといわれており、日本でも注目を集めています。多言語・多通貨・各国税制に対応し、多店舗・複数言語のECサイトを一括管理できるなどのメリットを持つMagentoは、越境ECにも最適なプラットフォームです。
Magentoのメリット
- 複数のWebサイトを一括で運用
- 多機能である/高性能である
- 多言語&多通貨決済での越境ECが可能
複数のWebサイトを一括で運用
Magentoのメリットの一つが、複数のウェブサイトを1つのMagentoで運用できること。
他のEコマースのプラットフォームでは、サイトごとに環境を構築する必要がありますが、Magentoでは1つの環境で可能。商品情報や在庫情報などの連係を取りながら、異なる複数のサイトを運用できる機能が備えられています。
多機能である/高性能である
Magentoは、あらかじめ多くの機能が搭載されています。
他のプラットフォームではカスタマイズが必要なものや、またはカスタマイズでも実現できない複雑な処理が予め搭載されていることが多く、比較的、容易に実現できます。
Magentoはバージョン1の頃から大量商品データの登録があっても速度劣化しないように考慮されています。
さらにMagento2の有償版では、注文や商品情報、OMS、決済、お気に入りなど様々なデータを別のデータベースに格納することで処理を高速化する機能も備えています。現存するECサイトの中で最大級の大量トランザクションにも耐えられる構成が可能なのです。
多言語&多通貨決済での越境ECが可能
Magentoは標準機能として、多通貨決済と多言語対応をしています。
日本の決済代行会社との連携も拡張機能を利用してできるため、安心して利用できます。
EXAMPLE
ペイジェント(クレジット、コンビニ決済)
GMO Payment Gateway(クレジット)
PayPal
Stripe
銀行振込
代引(キャッシュオンデリバリー)
Amazon Pay
多言語例(英語、韓国語、中国語(簡体文字、繁体文字)、フランス語、ドイツ語、ベトナム語)
中国向けに最適化されたECサイトの実現方法
中国国内の消費者向けのECサイトを展開する場合、中国で利用されている決済や配送方法が必要になるのはもちろんのこと、中国からアクセスがしやすいように、中国本土や香港にサーバを置くようにする必要があります。
また、通常利用していた国内外のサービス(Google AnalyticsやWebフォントなど)は、中国からは利用できないことが多いため、中国で利用されているサービスを利用する必要があります。
そこで、マルウェブでは、中国の消費者が快適にアクセスできるようなECサイトをパッケージにて提供いたします。
弊社は中国向けに最適化されたECサイトの提供をお受けしております。きちんと御社のノウハウになる中国越境ECの実施方法をサポートさせて頂いていますので、是非お問い合わせ頂ければとおもいます。
弊社ではMagentoを利用した多機能ECサイトの構築・越境EC/中国越境ECの開発をして企業様をサポートしています。 ご興味ある方は是非問い合わせください。
