中国ECサイトで、多くの人が最初に思い浮かべるのはタオバオとアリババですね。2サイトとも中国の通販のパイオニア的な存在として中国から日本、世界中に知れ渡っています。
中国の経済発展に伴って「タオバオ経済圏」の影響下でタオバオ以外の通販サイトは次々と立ち上がり、タオバオに勝負を挑み、シェアを奪い、苛烈な競争をし、今や中国国民の捧げによって通販サイトに転身したのが多く存在しています。
この記事は2020年5月時点で中国で流行り、中国人に愛用されている通販サイトを5選まとめて紹介していきます。
タオバオ

中国人は誰でも知っている通販サイトの一つです。2003年サービスリリースから、すでに17年経ちました。現在7.55億ユーザー数を持ち、今でも毎日数千万のアクセスが集まります。
タオバオの初期の頃はCtoCをメインにしたビジネスモデルでした。
個人でもネット上で店舗を開設して商品を販売することができる特徴を持ちその特徴によって一気に集客ができました。
そこから小規模法人のアカウント開設が可能になりCtoCとBtoCの両方ができるようになりました。
企業による出店でタオバオ全体のサービスが少しずつ充実しはじめ、満足度が”ぎゅっ”とあがりました。その側面、個人による出店数および実績は年々減っており、今は個人店を開いて顧客が来る時代は過ぎ去り、企業規模の運営体制がなければ物が売れない時代になっています。
人気商品のトップランキングは昔からファッション系が上位、おもちゃ、化粧品も人気です。
あとたまたま必要な時だけほしいものはタオバオでしか買えないものが幾多も存在しています。特殊構造の金物、パソコンや再生機器の変換器など生活の隅々まで必須用品が揃っています。そこはオンライン上の百円ショップのようと言っても過言ではありません。
タオバオでの出店は中国法人を持つ必要という条件があります。
アリババ(1688.com)

アリババ(1688.com)は同じくアリババ社が運営している通販サイトですが、タオバオと違って卸販売専用の通販サイトです。
大量卸しと大量調達の顧客の間にかけ橋として相互のニーズをマッチングしています。
アリババ(1688.com)は原材料、工業製品、アパレル、生活雑货、小規模な商品など16の業界カテゴリを包括し、原材料調達から製造、加工スポット卸売までの一連の供給サービスを提供しています。
2018年3月末で、ほぼ50万の中小企業がアリババ(1688.com)クロスボーダーECプラットフォームに通じて世界中の220か国と地域でAliExpress、Amazon、Wish、eBay、lazadaおよびその他のプラットフォームにサービスを提供しています。
アリババ(1688.com)は日本の事業者や生産企業からの出店を受付しております。
JDモール(ジンドン)

JDモールは1998年に設立され、2004年通販業務を主要業務にした会社に転身。今やアリババと匹敵するほどの規模を誇っています。2019年までユーザーは全国で3.3億人に突破し、年商5769億元に達成しました。
JDモールは自営型通販サイトと言われ、アリババのタオバオとは違って、JDモール自社で多彩な商品を仕入れてサイト上で販売しております。その最大の特徴というと、Amazonのように独自の物流システムを構築したところです。朝10時までに注文したら、最速当日の夕方に届くという利便性は多くの人が魅了されています。
JDモールに出店している企業たちも京東(ジンドン)物流サービスを利用することによって自社商品も速やかに顧客の手に届けてくれます。
物流クオリティおよび厳選された正規商品にこだわっているからこそ、収入・職位、学歴など顧客レベルが高い客層が増えています。
Tmall(天猫商城)

タオバオのBtoCビジネスモデルが成功し、さらにシステム面やサービス強化・店舗規模に対してレベルアップしたアリババのBtoC通販サイトです。
Tmall(天猫商城)は数千規模のブランド会社、製造メーカーを統合して、マーチャントとコンシューマ間のワンストップソリューションを提供しています。100%正規品の品質保証、返品理由を問わず7日以内に返品保証の制度を導入、ポイントキャッシュバックなどの高品質のサービスを提供しています。
2012年11月11日、今までなかった中国の”独身の日”を作り上げてキャンペーンを実施しました。その結果13時間内で100億元の売上を突破して世界記録を達成。
2019年にその売上は2,684億元に到達し、毎年記録を更新する世界最強の通販サイトです。
海外越境ECを注目しはじめたアリババは2014年からTmall国際(天猫国際)をリリースし、海外輸入商品の販売がスタートしました。
Tmall国際(天猫国際) は現在、世界の92か国と地域に25,000を超える国際的なブランドが集まり、マタニティ、化粧品、サプリメント、食品などの5,100以上のカテゴリーをカバーしています。
Tmall 国際(天猫国際)に出店できるのは厳しい条件がついています。
- すべて中国本土以外の貿易資格を持っている海外企業
- 商品は海外で製造また販売されている
- ブランドへ所有権を持って商標登録済み
- 商品を国際物流を通じて正式に中国税関を通関
- タオバオ旺旺で中国語カスタマーサポートを配置
- 中国の法律に準じたアフターサービスを提供
そのハードルの高さによって現在新しいマーチャントの出店希望を受け入れをせず、Tmall国際(天猫国際)自らからポテンシャルのある海外企業やブランドを出店を招待しています。
小紅書(シャオホンシュ)

小紅書(シャオホンシュ)を聞いたことは御座いますでしょうか?近年中国の通販業界で頭角を現しましたが、今まで表舞台に出たてきたプレイヤーと違って中国の通販サイト群の中では最も特殊的な存在です。
2014年にリリースした小紅書(シャオホンシュ)は商品を販売するのではなく、UGC(User Generated Content)をメインにしたコミュニティアプリでした。
どこで買えるのか、価格がいくらなのか、レビュー情報やクチコミなど、海外商品にまつわる情報は全部把握できるコミュニティです。
ユーザー同士で商品に対するリアルの意見や体験談が積み重ね、クチコミから購入の原動力にコンバートした小紅書(シャオホンシュ)は通販サービスが開始されてわずか5ヶ月あまりで売上は2億元に達しました。
買い物をする前にとにかくレビューを先に見ると同様、小紅書(シャオホンシュ)はそのやり方を極めた通販サイトをやろうとして、成功しています。
現在3億人ユーザーを抱えて、月間アクティブユーザーは1億人にオーバーしている成長中の通販サイトのルーキーです。
まとめ
いかがでしょうか?
意外と中国の通販サイトは多くあると思いませんか?
まさに百花繚乱というべきでしょうか。
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