中国では世界より一足先にアフターコロナと言われている状態となっており、終息にむけて経済活動が活発化し始めました。
年に一度の中国の「こどもの日(六一国际儿童节)」はオンライン上で活発な活動が繰り広げられ、この期間中に多くの「おもちゃブランド」や「ECサイト」が消費者の目を引くためキャンペーンを通して多くの割引をすることで「おもちゃ市場」に話題が集中しました。
子供用品の販売実績がエスカレート
新型コロナウイルスが収束を迎えた中国ですが、子供用品の販売実績がエスカレートしているように見受けられます。特に授業の再開が進んでいることから、教育補助用の製品が注目を集めています。大手ショッピングモールである「京東モール」の実績報告によると、一部の絵本・教科書の売上額は前年比212%成長したそうです。
京東傘下ECブランドである「京東スーパー」は6月1日の売上データによると「おもちゃ」の売上高は昨年の同時期の7倍に上り、「ベビー・マタニティ」の売上高は昨年の同時期の100%でした。乳幼児栄養製品の売上高は11倍増加しました。
データ引用:http://www.chinawuliu.com.cn/zixun/202006/03/506631.shtml
多くの「おもちゃブランド」は、最大で70%の大幅な割引や一定金額に満たし場合のみ割引適応などを開始。Tmall(ティモール)や京東モールなどの大手ショッピングサイトでは、こどもの日に「6.1狂欢」などのプロモーションも開始しました。6月1日のこどもの日に対し、ネット上で多彩なキャンペーンやイベントが実施され、消費者の争奪戦の幕開けとなりました。
年に一度のこどもの祭りとして、「こどもの日」が近づくにつれて多くのECサイトでは検索キーワードとして「おもちゃ」がトップランキングになり、人気が急騰しました。それと同時におもちゃブランドや大手ショッピングサイトも相乗効果を狙ってさまざまな形で売上を伸ばそうとしました。
苛烈な価格プロモーション|割引
「レゴ」「バンダイ」「フィッシャープライス」などの大手おもちゃブランドは、5月末前後に自社製品の価格プロモーションを開始しました。
バンダイの公式ECサイトによると、プレセールロック解除の予熱イベントとして、5月25日早々からイベントの実施を開始してました。88VIP資格を持つ会員のみ5月29日から6月3日まで指定商品を5%割引で購入ができます。それに続けて6月1日から6月3日の期間で夜0時から先着順でさらに9割引が適用されます。
同時に、フィッシャーの公式ECサイトでは一部商品を199元購入した場合、30元割引が適応されるなど多くの割引プランが用意されていました。さらに、6月1日0時から0時15分まで、わずか15分で上記割引適応されてからさらに50%の割引など、二重で割引が実施されるコーナーが開放されました。
中国のおもちゃ市場はまだまだ伸びる!?
当面、中国のおもちゃ市場の売上高は徐々に増加する傾向にあるようです。China Toy & Juvenile Products Association(CTJPA、中国玩具和嬰童用品協会)が発表した白書によると、2019年の国内市場での玩具の小売総額は7,597億元に達し、前年同期比7.8%増加しました。このうち、オンラインによる玩具の小売総額は247.7億元で、前年比3.9ポイント増の32.6%と比較して、14歳児以下一人当たりのおもちゃ消費額は323.4元に達し、成長率は8.0%に達したそうです。
おもちゃに対する消費者の需要が依然として高まっていることは注目に値します。調査データによると、消費者の60%近くが2020年におもちゃの購入への支出を増やすことを計画しており、調査した消費者のわずか12.2%がおもちゃの購入への支出を削減する計画であると述べています。同時に、ショート動画やライブ配信などの新しいマーケティング手法が台頭し、おもちゃ製品関連の情報を得る主要なチャネルになっています。
同時に、iiMediaが発表した「2019年中国のおもちゃの電子商取引市場と開発動向調査レポート」によれば、eコマースの成長が中国のおもちゃ産業の発展に影響を与える要因となっていることを指摘しました。 iiMedia アナリストは、実店舗でのおもちゃの小売りは縮小傾向にあり、多くのブランドは少しずつネット販売に移行しているため、中国のおもちゃの電子商取引には依然として大きな発展の可能性があると考えています。
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