中国と日本の文化が近いものの、異なる環境で育った国民から生まれた習慣はまったく違ってきます。
本記事は中国進出または中国でマーケティングを検討している方々へ中国事情に関する豆知識となります。
中国消費者やユーザーは長い間にチャット対応に恵まれている状況なので、それは当然だと思いがちです。
特に通販サイトの場合は、メールやお問い合わせフォームによる連絡はすでに常識はずれといっても過言ではありません。
チャット対応ができないサイトは商品を買ってから何かトラブルが起きた時、チャット担当者がいなければ安心できないといった理由で心理的に拒んでしまいます。
信用できないことにつながっていてサイトを見た瞬間で離脱となっていしまい、機会損失が発生。
たとえ24時間チャット体制ではなくても平日対応でも構いませんので、中国人顧客はそれに対してこだわりがあることを肝に銘じましょう。
OAuth認証機能というのはご存じでしょうか。例えばFacebookやTwitterのアカウント情報を用いてそれ以外のサイトへ新規登録・ログイン認証を行うことです。
それらは中国人にとってサインアップ率を向上させる大事な機能です。
よく日本ではOAuth認証で使われているFacebook、Twitter、Googleアカウントなどがありますが、中国ではグレートファイヤーウォール(金盾)の影響で、すべて利用できません。
その代わりにWeibo、Wechat、QQなどの現地サービスがあるのでそれらを使いましょう。
通販サイトを運営する場合は、必ずといっていいほど直面する問題です。
日本では送料は当たり前のように発生していますが、沖縄や石垣島・離島などは更に多くの送料がかかってしまう場合があります。
ほとんど中国でのECサイトは送料に対して基本無料にしていますが、カートはある金額に達したら(容易に達するレベルの額)、送料無料にするケースが多いです。
どうしても通常では無料にできない場合は、商品金額に上乗せして送料を無料にすることがカゴ落ちを防ぐ効果が絶大です。
日本製の商品は確かに中国での好感度が高いですが、それだけで中国現地製品から眼をそらして日本製の商品ばかり見るわけでもありません。
中国現地の競合商品も事前に調べて、自社商品と比べて弱点と美点を見極めてしっかりセールストークを練っていかなければなりません。
日本人というとみんな侍といっているような感じとまったく一緒です。
好きな人がいると思われるが、それは国民全体の話ではありませんので、特に商品開発の段階で包装やデザイン面ではそれにこだわる必要性はまったくありません。
使い勝手がよくシンプルまた中国人が使い慣れてなじみがいいように仕上げるのが何より大事です。
言うまでもないと思われる方はいらっしゃると思いますが、それを軽視している方は意外と多いです。
ソフトウェアであれば、理解できなくはありませんが、サービス業や通販の場合、そこに対して意識が抜ければ、まず集客力に対して大きな影響を及ぼします。
中国は現在コンテンツマーケティングを実施している会社は少なくありません。
それはテキスト、動画などの形式を問わず配信しています。
毎日豊富である意味過剰なコンテンツを目に通しているユーザーからすると、まったく読めないサイトはなおさら時間を費やす必要がないと判断しやすいです。
中国向けサイトを作る場合は、きちんとコンテンツ作りに積極的に向き合いましょう。
ユーザーは80代なら少しだけ違和感を感じる以外大した問題ではありませんが、今中国のネット主力軍は90代、00代の人たちです。
まったく繁体文字を読めない人は少なくありませんし、また繁体文字になると、台湾か香港の人による翻訳なので、一部言葉の表現が簡体文字と違ったり、中国大陸向けではない感覚は強いです。
中国大陸向け進出・マーケティングする場合は、簡体文字の中国語も用意しましょう。
中国向け越境ECを展開する場合は必須項目である決済方法です。
まず頭に思い浮かべるのは銀聯カード決済のほうが多いではないでしょうか?
確かに銀聯カードは大多数の中国人は持っているので、ほとんどのECプラットフォームでは初期実装されて導入のハードルが低くなりましたが。
Alipay(アリペイ/支付宝)とWeChatPay(微信支付)はスマートフォンを持っている人なら全員使っていると言うほどのアプリになったので、逆にそれは今の流行りで導入の価値は銀聯カードより十分にあるので導入をオススメします。
参考になりましたでしょうか?
中国人相手にビジネスをする前に、少しだけ中国の事情をお分かりになっていただければ幸いと思います。
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