年間販促カレンダーというのはお作りでしょうか。
EC運営者には自社ECサイトやECモールの運用にあたって重要事項として年間販促カレンダーを作ってそれに沿ってマーケティングを行っている方が多いと思います。
それぞれ実施を行う際には予め一週間前、もしくはそれよりも前から準備していると思います。
先日の8月25日の中国のバレンタインデーも例外ではありません。
中国バレンタインデーは中国人にとっては恋人、夫婦たちだけでなく、恋人がいないの人でも積極的に参加している「お祭り」になってきています。
今回は今年のバレンタインデーにおける中国主要ECモールやインフルエンサーの実例、話題になった奇々怪々なイベントををまとめました。
「お花」がECの主役
夏の終わりの星空に、天の川の両端に牛郎・織女星(日本では彦星と織姫)が輝き、年に1度会えるという伝説から中国恋人同士のまつり「七夕」が生まれてきました。
中国で唯一の「バレンタインデー」として、七夕まつりはますます多くの若者にとって重要な祭りとなっております。
JD.comのビッグデータによると、中国のバレンタインデーの一週間前から、関連キーワード検索は前月より280%増加し、最も検索されたものは「花」「ギフト」「チョコレート」「男子/女子にプレゼント」でした。

バレンタインデーであるため、花束をプレゼントするのは中国ではマストです。
JD.comのビッグデータによると、北西部の花の消費量は、前年比で130%以上に増加しています。
主な消費者地域は広東省、北京、江蘇省、上海、四川省などの場所に集中しています。

若者は伝統的な中国のお祭りを今まで以上に大切にしていっているようです。
JD.comのビッグデータによると、中国のバレンタインデーの前に、家具、アウトドア用品、高級品などの商品の売上は約2〜3%増加し、海外輸入品の中で、アクセサリーやバッグが最も人気があります。
1億元の売上高を実現したインフルエンサーが誕生
一方、8月25日に中国大手ライブ配信サービスである「快手」で七夕をテーマにしたキャンペーンを実施し、50名以上のインフルエンサーがその一日だけでそれぞれ100万元以上の売上を達成したそうです。
インフルエンサートップランカー25


引用:https://zhuanlan.zhihu.com/p/199138605
「时大漂亮」は化粧品をメイン紹介するインフルエンサーであり、合計34社の異なるブランドを紹介して約5時間以上のライブ配信を実施した結果1.05億元の売上で本年度のバレンタインインフルエンサーとしてNO.1になりました。
中には前代未聞の1元セールなどの割引もありながら、七夕祭りというテーマにピッタリしたイベントでもあるため、そのダブル効果があるからこそ化粧品だけでなく、アクセサリー、ジュエリー、デジタル製品、服装などの売上も影響し正しく全面開花といった状態でした。
「七夕カエル」が急激に中国ネットで話題に
「七夕カエル」というのは「カエル」の鳴き声が孤寡(孤独、独身の意味)に似ていることで、まだ彼氏・彼女がいなく独身の友達をからかうのに使うネット用語として使われており、一時的にウェイボーの話題になりました。
簡単に仕組みを説明すると、人が操作する「七夕カエル」というアカウントからあなたが揶揄したい友達の連絡先(WechatかQQ)を追加してもらう、承認されたら予約した時間にメッセージや画像でカエルの鳴き声を届けて相手を笑わせるサービスです。
良し悪しは別としてそういった祭りを利用して、デジタルコンテンツ商品はアリババのデータによれば、約36万人がタオバオで同時に検索していたらしいです。
その後タオバオで同類商品が約1万件以上リリースされたとわかりました。
中にはそれを敵対する「七夕ホトトギス(独身ではないとわかる鳴き声)」もまたユーザーから好感を買いました。
中国バレンタインデーのECイベントやジョークコンテンツは、中国の電子商取引市場におけるユーザーの熱を帯びました。
アフターコロナの中国では、すべてオンライン化、それを加速することでよりデジタルな世界に向かいつつあります。
オンライン化の加速によって、もともとオフラインで実施できなかった季節のイベントはオンライン上に盛り上がり、ECに対する期待が従来より高まるでしょう。
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