レッド(小紅書)

小紅書(RED)10月新ルール施行!AI活用・医療系投稿の規制強化へ

2025年10月から、小紅書(RED)の新しい運営ルールが正式にスタートしました。
今回の改定では、「AI生成コンテンツ」や「医療・健康関連投稿」の取り締まり強化に加え、「実測レビュー」や「リアルな生活記録」など高品質な投稿への優遇策が明確に打ち出されています。
ここでは、企業アカウントの運用担当者や個人クリエイターが注意すべきポイントを整理しました。

新たな禁止・制限対象

① AI生成コンテンツの未申告は禁止

AIで作成した画像は必ず「AI生成」タグを付ける必要があります。
文章にAIを使用した場合も、投稿画面の「もっと見る」→「AI補助創作」にチェックを入れ、文末に※一部の内容はAIツールを使用して作成しています。と明記するのが推奨されています。

この申告を行わない場合、露出制限の対象となる可能性があります。

② 医療・健康関連の表現が厳格化

「最も効果的」「必ず治る」「根治」など、効果を断定するような言い回しは使用禁止となりました。その代わりに、「私の個人的な体験では…」「使用して◯日後の変化は…」
といった体験ベースの柔らかい表現が推奨されています。

③ 仮想資産・暗号通貨関連の投稿は禁止

NFT(デジタルコレクション)の個人間取引の誘導や、仮想通貨の売買に関する投稿はすべて規制され、一部アカウントも削除対象になります。

プラットフォームが推奨する投稿タイプ(優遇対象)

① 実測レビュー・比較レポート

今までレッドでは、レビュー系または比較系のコンテンツは比較的に人気だったのですが、一部のコンテンツでは、他社ブランドや第三者を貶めるような発言などで一時的に話題となり、取り締まり対象となりました。
これからは推奨されるネタとして求められる要素は以下の3点があります。
・少なくとも3つ以上の比較軸
・主観的な感想よりも客観的データを重視
・一定期間の使用・検証記録
たとえば、「30日間使って分かった効果」「利用シーン、価格、アフターサービスの徹底比較レビュー」などが理想的です。

② 実用的なノウハウ・ハウツー系投稿

再現性のある手順や、実際の操作画面・スクリーンショットなど具体的で実践的な情報が好まれます。
“なんとなくのまとめ”ではなく、“実際に試せる手順”を明確に提示することがポイントです。

③ リアルな日常の記録

過度に加工された写真や「映え」投稿よりも、
普通の人のリアルな日常や成長ストーリーがより評価される傾向にあります。

プロモーションに関する新ルール

① ブランド協賛投稿の明示が義務化

ブランドとタイアップした投稿は、タイトルの下1行目に本ノートはブランド協賛により作成されましたと明記する必要があります。

② コメント欄での取引誘導は禁止

「欲しい方はDMください」などの誘導文はNGです。
正しい方法は、ミニプログラムや店舗リンクを掲載する形で案内することです。
実際に、ミニプログラムや店舗を開設できなかったアカウントが多く、コメント欄ではなく、記事の中に誘導することを推奨します。

③ キャンペーン期間の明記が必須

投稿の文章に「期間限定」「もうすぐ値上げ」など曖昧な表現は禁止されます。
「キャンペーンは10月31日23:59まで」のように、具体的な期限を明示する必要があります。

運用担当者が今すぐ取り組むべき対応策

過去投稿の見直し

新しいルールに対してチェック項目は以下あります。
・絶対表現(トップレベル・完治など)が含まれていないか
・AI画像・AI生成文章の申告有無
・PR投稿が適切に報告・表記されているか
・医療健康系の表現がガイドラインに沿っているか

投稿テンプレートのアップデート

もしレビュー系や体験系の記事を配信する場合、
カバー画像に「実測レビュー」「リアル体験」などのラベルを追加
タイトルには「体験シェア」「30日検証」「失敗しないポイント」などのフレーズを入れると効果的です。

投稿前の最終チェック

投稿前に、
・公式のコンテンツ検出ツールで事前審査
・「AI補助創作」にチェックを入れる、「ブランド協賛」タグの有無を確認
が必要になるでしょう。
もしも違反や規制がかかった場合、24時間以内に内容を修正し、修正版のスクリーンショットを添えて申訴を提出し、3日以内に2~3本の高品質な投稿をアップし、アカウント評価を回復させましょう。

まとめ

今回レッド側が発表された新しい規制内容から、
「リアル感」「深い内容」「専門的分析」を以前よりさらに重視していることがよくわかりました。
「誠実で信頼できる発信」と「実体験に基づくリアルな情報」が、これまで以上に評価される時代に入りました。

2025年10月の新ルールは一見厳しく見えますが、誠実で透明性の高い発信者ほど評価されやすくなる仕組みです。
企業アカウント運営者も、これを機に投稿テンプレートを見直し、信頼性と専門性を備えた発信で差をつけていきましょう。

Jiang

中国上海出身で2018年に来日、現在福岡在住。 来日前8年間中国マーケティングの仕事に携わり、ウェブマーケティング専門でマーケターとして活躍しています。 中国集客・広告・EC出店をご提案しています。

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