Mage-OS(メイジオーエス)とは、Magento 2のオープンソース版(Magento Open Source)を、Adobeから独立した非営利団体「Mage-OS Association」が管理・配布しているコミュニティ・ディストリビューションです。
ディストリビューションとは、オープンソースソフトウェアを配布・保守するための運営主体やパッケージのことです。LinuxにおけるUbuntuやRocky Linuxのように、Mage-OSもMagento Open Sourceをベースにしたコミュニティ主導の配布形態として位置付けられます。
Magento本体と同じコードベースを保ちながら、コミュニティ主導でセキュリティ改善や性能向上を取り込み、上流(Magento本体)との互換性を維持したまま独立したガバナンスで運営されています。
2018年のAdobe買収以降、Magentoの開発リソースは商用版(Adobe Commerce)とエンタープライズ向けクラウドサービスに重心を移してきました。
2025年にはSaaS版(Adobe Commerce as a Cloud Service)が正式提供され、その流れはさらに明確になっています。
一方で、世界にはMagento Open Sourceを自社の資産として運用し続けたい企業と開発者が大量に存在します。
「Adobeの商用戦略がどう変わっても、オープンソース版の継続性を自分たちの手で担保する」
この目的で、コミュニティの主要な開発者・代理店・拡張ベンダーが集まって設立したのがMage-OSです。なお、Mage-OSはAdobeとの対立を目的としたプロジェクトではありません。Magentoエコシステム全体の持続性を高めるために、オープンソース版の独立した運営基盤を確保することが主な目的とされています。
Magento Open Sourceを長期運用する方針の企業にとって、Mage-OSは「Adobeの方針転換リスクに対するヘッジ」として知っておくべき存在です。
逆に、Adobe Commerceの商用契約で運用している企業や、これから新規構築する企業が今すぐ意識する必要はありません。
重要なのは、こうした受け皿がコミュニティによって維持されているという事実そのもの
これがオープンソースECの「資産としてのコントロール」の実体です。
また、Magento関連サービスを提供する開発会社や代理店にとっても、Mage-OSは今後のエコシステムを左右する重要な動向です。顧客に長期運用の選択肢を提示するうえで、継続的なウォッチが求められます。
株式会社マルウェブはAdobe Commerce認定パートナーとして、Magentoエコシステムの動向を継続的に追っています。Open Source長期運用の設計、Adobe Commerceとの比較検討など、中立な立場でご相談に応じます。
→ Magento構築・リニューアル支援の詳細
→ Magento(Adobe Commerce)とは?認定パートナーによる解説
コードベースは同一系統で、管理主体が違います。Magento Open SourceはAdobe、Mage-OSは独立非営利のMage-OS Associationが管理しています。
はい、オープンソースとして無償で利用できます。構築・保守の費用は別途必要です。
OpenMageとMage-OSはどちらもコミュニティ主導のプロジェクトですが、役割は大きく異なります。
OpenMageが「延命措置」に近い位置付けであるのに対し、Mage-OSはMagento 2の将来に対するガバナンスの選択肢と考えると分かりやすいでしょう。
Mage-OSはMagento Open Source系統を対象としたプロジェクトです。Adobe Commerceは商用ライセンス製品であり、Mage-OSへ置き換えることはできません。